従業員を多方面でケアするための福利厚生が増えています
福利厚生は会社のカラーが出る要素なので、就職や転職の際には絶対にはずせないポイントになります。
そして時代によっても傾向は異なり、最近では住宅補助制度やリフレッシュ休暇の制度など、従業員のケアを目的とした福利厚生制度を設けている企業が増加傾向にあり、市場規模も大きくなっています。
よくある例では、通勤手当や住宅手当、結婚・扶養手当があります。
独特な例としては、会員制リゾートホテルを会社の福利厚生宿泊施設として使えたり、スポーツクラブ優待券がもらえたりといった福利厚生も増えてきているようです。
また、従業員の精神面のケアやモチベーション維持のためのメンタルヘルスの福利厚生を行うところもあります。
休暇に関するユニークな福利厚生
ユニークな福利厚生としてしばしば見られるのが、休暇に関する福利厚生です。
メディアで取り上げられたことで有名な例が、「失恋休暇制度」です。
これは、女性が多く働く美容業界ならではといった制度です。
もともとは。客商売である美容師が、失恋して低いテンションで接客しても仕方がない、という発想から生まれたものだそうです。
20代前半で1日、20代後半で2日、30歳以上は3日の取得ができるということで、年齢によって期間が違うのも面白いです。
失恋、というとマイナスなイメージも持たれるかもしれませんが、品質管理の観点ではメンタルヘルスケアを取り入れた点は新しく、有効かもしれません。
中には、アニバーサリー休暇制度という福利厚生がある会社もあります。
これは、有休を取り、そのうえお金ももらえてしまうという誰にとっても夢みたいな制度です。
連続4日以上の休暇という条件で10万円が支給されるというこの制度は、企業の有給消化率を上げ、社員も有休がとりやすくなるというお互いにいいことずくめなものです。
女性がうれしい福利厚生
女性社員を支援する内容の福利厚生はやはり女性社員にはうれしいものです。
特に、妊娠出産・子育てに関する福利厚生はとてもありがたく、パートナーにも大きな影響を与えるものです。
出産しても働き続ける女性は増えているので、労働条件や労働時間以外にも、福利厚生はしっかりと確認しましょう。
託児所があるかもチェックしたいポイントです。
働くママにうれしい福利厚生の例では、お子さんの誕生日に年1回30万円ずつ、満4歳の誕生日を迎えるまでにトータルで120万円をプレゼントして仕事復帰をサポートする、というものがあります。
これはある企業の一例ですが、このような育児支援の福利厚生の導入をする会社は増えているようです。
また、メリットがあるのはママである女性だけでなく、女性社員の女子会での活動費をサポートしてくれる福利厚生がある会社があります。
好きなお店で日ごとやプライベートの話などで盛り上がれば女子社員の仕事へのモチベーションもアップするのかもしれません。
女性ばかりではなく、男性バージョンとしては、男性社員への男祭り手当という制度もあるようです。
会社に求める福利厚生は?
福利厚生は働く環境を豊かにそして快適にしてくれる、とても大切な要素です。
勤務するうちに、「こんな福利厚生がうちの会社にあれば・・・」とか「うちの会社でこれは自慢できる福利厚生制度だ」というものが出てくるものです。
福利厚生で代表的なものには家賃補助や住宅手当、社宅や社員食堂、資格取得制度などの例があります。
福利厚生が充実した企業であれば従業員のモチベーションはあがり、満足度も高くなります。
当然離職率も低いですし、皆が楽しそうに働く企業は福利厚生が充実していることが多いです。
ある調査によると、会社に充実してもらいたい福利厚生の第1位は住宅手当だそうです。
2位からはリフレッシュ休暇、特別な休暇制度、人間ドックや健康診断の実施、資格手当、社員食堂、食事手当、育児休暇、レジャー施設の入場割引、と続きます。
やはり、自分の生活や健康に直結する内容のものに関心が集まるようです。
一般に、福利厚生が充実しているのは有名な大企業であることが多いようです。
大企業の就職の競争率が高い理由にはこういった福利厚生制度の充実もあるでしょう。
しかし、そうでなくても、福利厚生が手厚い企業もありますから、しっかりと確認して転職活動に役立ててください。
(まとめ)企業の福利厚生にはどんな例があるの?
福利厚生には企業のカラーが表れます。
通勤手当や結婚手当はメジャーな例ですが、スポーツクラブ優待券がもらえたり、メンタルヘルス面でのケアなどの福利厚生も増えています。
休暇に関するユニークな福利厚生制度を取り入れている企業があります。
失恋休暇制度は有名な例で、失恋した従業員にサービス品質維持の目的で、メンタルヘルスの視点での休暇を与えるという画期的なものです。
出産後も会社と育児を両立したいという女性が増えていることから、子育てママ社員を支援する福利厚生の制度もあります。
子供の誕生日にお金を贈呈するのはそのユニークな例でしょう。
また、女子会費用の支援をする制度も存在します。
福利厚生は大切な要素で、充実した手厚い制度があれば社員のモチベーションは上がりますし、離職率も低いです。
会社に充実してほしい福利厚生の上位には住宅手当、リフレッシュ休暇など生活に深く関係する項目が並びます。