一人当たりの福利厚生費用は平均約28,000円出されています
福利厚生の予算や費用は企業によって変わってきます。
日本国内の福利厚生状況を各企業にアンケート調査した結果、福利厚生費用は一人当たり28,000円であったということです。
この統計によると、現金給与の額は587,658円となっています。
ここから、給与総額のおよそ5%が、福利厚生費として別個に充てられているということがわかります。
企業における福利厚生は、以前よりも少ない予算でやりくりする必要に迫られています。
予算や要員が限られている中で費用対効果の高い制度の構築や運用をしなければならない状況にあります。
福利厚生におけるアウトソーシングの導入が増えているのも、こういった理由によるものなのです。
そもそも福利厚生って?
福利厚生の予算や費用は企業や時代により変わってきますが、そもそも福利厚生とは何なのでしょうか?
「福利厚生」という名前にその本来の意味は表されています。
福利とは幸福と利益、そして厚生とは豊かな生活、という意味です。
企業では、従業員が持つ能力や技術などを十分に発揮し、その定着や育成を図ることができるように、彼らの経済面や精神面、施設面などのさまざまな環境を整えることを意味します。
福利厚生は、法律により義務付けられている社会保険や雇用保険だけではありません。
そのほかにも、社員寮や社宅、社員食堂、給食、保養所などのレクリエーションの施設や、病院やカウンセリング、慰安旅行、文化・体育活動への援助、作業着や制服などの支給などもあります。
退職金制度も福利厚生であり、慶弔見舞金や住宅補助制度、能力快活の補助制度、諸手当など、とても幅広く、ここに挙げた以外にもさまざまなものがあります。
当然、福利厚生に多くの費用や予算を設けている企業のほうが就職にはおすすめであるといえます。
会社によって差が出る 福利厚生の費用
福利厚生は会社選びの際の重要なポイントです。
給与額につられて企業を選んでも福利厚生が悪ければ結果的に損をしているケースも少なくないからです。
就職や転職の際には必ずチェックしましょう。
福利厚生の予算や費用は産業によってもずいぶん差があるようです。
手当ては職務関連手当と生活関連手当の2つに大別されます。
職務関連手当は、役付手当てや技能手当など、職務に関係する手当のことです。
いっぽうの生活関連手当とは、通勤手当、住宅手当、家族手当など、生活に関する手当になります。
実はこれらの手当の額は産業によって差があるのです。
生活関連手当の全産業の平均は約20160円です。
そのうち、石油38,666円、電力37,329円、製紙35,8181円と平均よりも高いです。
その反対に、製鉄・鉄鋼3,026円、造船4,833円、ガス5,014円と、この3つの産業は特に低く製鉄・鉄鋼のなんと12,7倍が石油ということになります。
また、家族手当に関しても、十分に支給されている産業があるのに対し、ほとんど支給されない産業もあります。
家族手当は家族を持つようになれば、あれば非常にありがたいものです。
月々2万円であれば年間で24万円です。
会社選びでぜひチェックしたいポイントです。
福利厚生で会社を選ぶという考え方
会社選びの基準にはさまざまなものがあります。
まずは職種、勤務地、給与、会社の評判・・・
そして福利厚生があります。
福利厚生は、年齢が若いうちは特に軽視しがちなのですが、とても重要な要素です。
入社後に福利厚生費用や内容が不十分なことに気づき不満を抱く人も多いのです。
とあるアンケートで、今の職場への不満を聞いた結果、1位が「上司との人間関係」、2位が「仕事が退屈である」、というのに続き「福利厚生がきちんとしていない」という意見が第3位にランクインしました。
入社後に実感するのがその会社の福利厚生の手厚さなのかもしれません。
最近の福利厚生では従業員のプライベートタイムの充実やキャリアアップ支援などのために多くのメニューを用意する傾向が見られます。
スキルアップのためのスクールの優待や資格支援制度など、自分の目的や趣味などに沿った福利厚生があるかどうかも、就職や転職の際の企業選びのポイントとなります。
企業の福利厚生については、たとえ用意がされていても、サービスを受けるための手続きが複雑だったり、費用面での記載が不明瞭だったりすることも少なくありません。
後でトラブルに発展しないよう、不明な点に関しては事前に詳しく説明を受けるようにしてください。
せっかく企業で用意している福利厚生は納得の上で有効に、思い切り活用するようにしましょう。
(まとめ)福利厚生の費用や予算はどれくらいなの?
福利厚生の予算や費用はその企業によって差があります。
ある団体の調査結果によると一人当たりの福利厚生費用は平均で約28.000円であったということです。
最近では福利厚生予算は減る傾向にあるようです。[/wc_box]
福利厚生の予算や費用はその企業や時代により変化します。
福利厚生とは企業においては従業員のスキルや能力を十二分に生かすために企業側で彼らの経済面や施設面などの環境を整えることを意味します。
福利厚生の費用は産業によっても大きな違いがあります。
職務関連手当や生活関連手当は生活に大きな影響を与えることもあるので、会社選びに際には必ずチェックするよう注意しなければなりません。
会社選びにはさまざまな基準がありますが、産業の種類により福利厚生の費用が異なることは重要な判断要素です。
また。キャリアアップ支援やプライベートタイム充実のための福利厚生など、自分の趣味や目的に合った企業を選ぶのも一つの考え方でしょう。