伊藤忠商事ってどんな会社?
商社に関して、どのような仕事をしているのかと問えば、商人を想像する方も多く、卸売業者や問屋のような商売のあり方は確かに商人そのものです。
すなわち安く仕入れて高く売る、社会的には流通という役割や責任を担うことによって利益をあげるのが商社となります。
取り扱う商品は商社によって様々であり、中小企業の場合には各分野の専門性に特化した商品を提供していることもありますが、専門商社ではなく総合商社の場合には基本的に扱う商品は全てのジャンルということになります。
そのため一時期には「ラーメンから航空機まで」というキャッチコピーを付けられることになりました。
さて、伊藤忠商事のような大手商社になると、それではどのような商品を扱っているのでしょうか。
ここまで大規模な商社にもなると、扱っているのは商品だけでなく包括的なサービスそのものであり、販売から市場へ流通するまでの仕組みを作り上げてしまうことが仕事となります。
着手している事業は卸売のような従来の商人としての仕事だけではなく、放送インフラ事業から金融事業、不動産賃貸や資源開発まで、手広く仕事をしています。
四方八方へと事業が拡大されていると、通常は明確な目的が薄れてしまい、経営の方向性や様々な問題を抱えてしまいがちですが、伊藤忠商事は操業から150年という膨大なノウハウと有能な人材の投入、尽力によって見事に統制が取られていて、これが同社を国内トップレベルの商社にしている要因の1つでもあります。
伊藤忠商事は「Committed to the Global Good」「豊さを担う責任」を経営理念としています。
社会に対して物質的な豊かさと共に精神的な豊さも提供することが理念として掲げられており、また同社が言うところの社会とは日本国内だけでなく世界中を指しています。
この理念を実現する上で必要となる資質は、先見性と誠実、多様性、情熱と挑戦と規定しており、社員がこの経営理念を共有することによって統一性をはかっています。
操業から150年から続く伊藤忠商事には理念が息づいており、これが社風にもつながっていると言えます。
世界中で活躍する伊藤忠商事が長きに渡って活躍し続け、そして今もなお国内でも最大手の地位を確立しているのは、掲げられた崇高な理念と情熱に他なりません。
持前の先見性はこれからも時代を先取りした商品の販売やサービスの提供へとつながっていくことでしょう。
伊藤忠商事の福利厚生について
伊藤忠商事は業界でも御三家と呼ばれるほど優れた業績をあげている大手商社です。
言うなればエリート企業であり、その分福利厚生についても充実しています。
給与面を見てみても一般的な企業とは明らかに差が出ており、なんと平均年収は1000万円を超えるという調査結果も出ています。
生涯年収においても4億円を超え、日本国内でのランキングでも第8位にランクインしているなど、普通の人から見れば目がくらんでしまうような金額になっています。
超大企業ということもあり、福利厚生についても充実していて、基本的な福利厚生については全て網羅しています。
厚生年金や雇用保険、労災保険、健康保険などの社会保険は当然のように完備されていますし、有給休暇の制度や産休、育休などの休暇制度についても平均的な企業と同程度以上に整備されており、心配をすることなく存分に働くことが可能な環境が全て整っています。
福利厚生施設としては、まず充実した社員食堂が挙げられます。
東京本社の地下に設けられた社員食堂はカフェテリア方式で、軽食が食べられるようになっています。
来客者への対応のためにも使用できる特別食堂も設置されているなど、使い勝手も非常に良いのも特徴であり魅力でもあります。
またコンビニも併設されているため、そちらで食べ物を購入して社員食堂で食事を済ますという形を取ることも可能です。
メニューも豊富で味の方もなかなか良いとあって、社員の間ではなかなか人気も高いです。
伊藤忠商事では独身寮についても完備されています。
男子寮が4棟、女子寮が2棟あり、人気も高いです。
独身寮では朝食が用意されることになる他、寮内でクリーニングをしてくれる制度も整っているため、こちらも使い勝手が良いと言えるでしょう。
寮というと先輩達が新人をこき使うというイメージがあるかもしれませんが、そのような文化は全く無く、先輩や同期と苦楽を共にして生活しているというイメージの方が合っているでしょう。
とはいえ、プライベートな空間が全く無いというわけでもありません。
自室に戻ればそこはマンションやアパートの一室とほとんど変わりませんので、プライベートな空間も確保されていると言えるでしょう。
寮生活ではやはり先輩や同期との交流が魅力的で、仕事で分からないことがあったらまず寮の先輩に聞ける、もしくは悩みを同期に相談できるなど、仕事もプライベートも悩みを誰かと共有でき、楽しみも苦しみも共有できるのが寮生活の醍醐味と言えます。
寮内では寮生を集めたイベントも開催されることもあるため、多くの人と交流を深め、互いに高め合っていきたいという方にはお勧めです。
研修制度についても力が入れられており、特に新入社員に対しては研修も充実しています。
内定を受諾した人に対して行われる内定者研修や入社を果たした後に行われる新入社員研修では諸々の業務の基礎となる簿記や英語スキル、情報処理スキルを身に付けることになります。
また他社が行っているようなビジネススキルについても勿論学ぶことができるなど、その名に恥じないワンランク上の研修制度が整っていると言えます。
しかしながら、エリートという意識は確かにありますが、一方で体育会系な社風があることでも有名です。
新入社員研修は座学だけにとどまらず、登山やサバイバルなどのタフネス研修が行われるようにもなりました。
この他入社後にも社員研修として登山を取り入れ、チームワークを高めることにもつとめるなど、聡明な頭脳だけでなく肉体面においてもタフさを身に付けるような研修制度が話題になっています。
企業情報
社名 | 伊藤忠商事株式会社 |
---|---|
URL | http://career.itochu.co.jp/student/company/about.html |
所在地 | 東京都港区北青山2丁目5番1号 |
電話番号 | 03-3497-2121 |
設立 | 1949年12月1日 |
資本金 | 253,448百万円 |
従業員数 | 4,364名 |
事業内容 | 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、保険、 物流、建設、金融の各分野において、国内、輸出入および三国間取引を行うほか、 国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開。 |